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本尊 薬師如来
仏師
京都 賢劫造佛所 長谷法壽 師
平成21年 造立
薬師如来の浄土と十二誓願
薬師如来の浄土長谷法壽師作 薬師如来
薬師如来は「薬師如来本願経(やくしにょらいほんがんきょう)」に「東方十恒河沙(とうほうじゅうごうがしゃ)等の佛土(ぶっど)の外に世界あり。浄瑠璃(じょうるり)と名づけその土に佛あり。薬師瑠璃光如来(やくしるりこうにょらい)と号す」とあります。西方浄土の主が阿弥陀如来(あみだにょらい)で東方浄土の主が薬師如来(やくしにょらい)です。
梵語(ぼんご インド サンスクリット語)では
Bhaiṣajya-guru-vaidūrya-prabha-rāja
(バイシャジャ・グル・ヴァイドゥリャ・プラバ・ラージャ)
といって「瑠璃光浄土(るりこうじょうど)の主」という意味です。
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十二誓願
薬師如来は修行中、人々を救うために十二の誓いを立てました
「望月仏教大辞典」より意訳
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1、相好具足(そうごうぐそく)
薬師如来の光明で世界を照らし、仏の身体に具わっている特徴功徳をもって、人々を自身と同じようにならしめる
2、光明照被(こうみょうしょうひ)
日や月の光も及ばない瑠璃色の光で、すべての生き物を迷いから目覚めさせ仏道を行なわせる
3、所求満足(しょぐまんぞく)
悟りを求める人々のため、あらゆる仏の智慧や方法をもって満足させる
4、安立大乗(あんりゅうだいじょう)
仏教以外の異なる道を修行するものを仏道修行に導く
5、持戒清浄(じかいしょうじょう)
戒律を守れるようにたすける
6、諸根完具(しょこんかんぐ)
生まれつき障害や病気があっても薬師如来の功徳をもって心身の苦痛を癒やす
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7、除病安楽(じょびょうあんらく)
すべての人の心や体の病いを除き、心身安楽になるよう苦悩を除き払う
8、転女成男(てんにょじょうなん)
悟りを開くために女性から男性に転生させる
(注 当時のインド思想では女性は悟りを開けないとされ、悟りを開くために男性に生まれ変わるとされていた)
9、去邪趣正(きょじゃしゅしょう)
人々の煩悩を取り除き、正しい見解に導く
10、息災離苦(さいなんりく)
数々の災難に遭い苦しみを受けても、福を招く力を持って苦悩からのがれさせる
11、飢渇飽満(きかるぼうまん)
飢えと渇きに耐えきれず悪を行う者があれば、御馳走を与え満たして救う
12、荘具豊満(しょうごんほうまん)
貧しく衣服や住む場所もない者には、それらを施す