第3番 聖寿山崇福寺
黄檗宗
場所 鍛冶屋町
本尊 釈迦如来
四国札所 金泉寺 釈迦如来
御詠歌 ごくらくの たからのいけを おもへただ こがねのいずみ すみたたえたる
沿革
寛永九年(一六三二)、当地在留の中国福州地方出身者が一寺建立の官許を得て唐僧・超然が開基。寛永十二年(一六三五)創建。正保三年(一六四六)に大雄宝殿が上梁した。元禄九年(一六九六)以降に改築の第一峰門は共に国宝に指定されている。二代百拙、三代道者。明暦三年(一六五七)、渡来の即非が中興聞山となり、二代千凱、三代大衡と唐僧住持が続いた。天明四年(一七八四)以後は日本人住職となり、現在三十七代を数えている。寺内には文化財が多く、国宝二、国指定重要文化財四、享保十三年(一七二八)、改築の鐘鼓楼、同十六年(一七三一)建築の護法堂、文政十年(一八二七)、改築の媽祖堂門、嘉永二年(一八四九)改築の三門、県指定文化財三、(梵鐘、本堂内仏像群、額一三面、聯六対、媽祖堂)、県指定史跡一、市指定文化財七、市指定史跡四がある。文化財建造物という点では西日本随といえよう。第一峰門の軒下に斜めに肘木が出た独特の斗杖が詰組されていること、大雄宝殿に垂花柱が見られること、即非禅師の借書の聯額があることなど、日本ではここ以外には見られないものが多い。